つい先日の1/19、東急線でホームドアが開閉せずに発車してしまう事案が発生(@_@)
■1/19の事案発生状況と公式情報
発生した場所は、東急新横浜線新綱島駅上り線ホーム。
列車は8両編成の3020系でワンマン運転車。
東急電鉄の公式サイトのお知らせによると、
「...車両ドアを開扉したものの、ホームドアが開扉しないまま、車両ドアを閉扉し当該列車を発車させてしまいました。」という状況。
これを書いている時点では「原因は調査中」、つまり原因不明。
■ヒヤリハットの経験則から大事故発生の前兆
これ、かなりヒドイ対応ですよね。
だって、原因がわからないのに、特に手立ても講じないまま、ワンマン運転での運行を継続するって、大丈夫なんでしょうか?
だって、運転士はドアが閉まったことだけ確認して、列車を発車させたってことでしょ?
具体的には...
(1)ドアが開いたことは運転台内のドア閉じ灯の消灯でのみ確認。
(2)ホームドアが開いたかどうかはまったく確認していない。
(3)停車中、ホーム上にいた乗客が、誰も乗り込んでいない不自然な挙動にまったく気づいていない。
(4)ドア閉じ操作してドア閉じ灯でのみドアが閉じたことを確認し、列車を発車させた。
という流れ。
ここで気づくのは、運転士は、停車中に確認すべきすべての事象を、一つも目で確認していない、という事実。
つまり、
(1)車両のドアが本当に開いたのかどうか実際には見ていない。
(2)ホームドアが開いたことを実際には見ていない。
(3)ホーム上の人の動きを見ていない。
(4)車両のドアおよびホームドアが閉じたことを見ていない。
ということになり、運転士は乗客の動きも車両設備の動作も、一切見ずに列車を発車させているという危険極まりない運行を続けているってことになるんですね(@_@)
東急電鉄は、ここ十数年、安全や電気設備など、儲けにならないけどやらなきゃいけない案件への投資をケチっていると感じますね。
昨今、東急電鉄に限らず、各社でワンマン運転が広がりつつありますが、ドアやホームドア開閉不備のまま発車してしまう事案は増加する一途。
・JR九州で、ワンマン運転の4両編成列車を2両編成の停車位置で停車したことに気づかず、ドアを開けてしまったため、ホームがない場所で乗客が転落。
・JR東日本外房線で、下車しようとしていた乗客に気づかずドアを閉じ、重傷を負わせる。
などなど、枚挙にいとまがないし、これから事故が増え続けることが容易に予想できる。
正直なところ、現状の仕組みと運用でのワンマン運転は、安全への考慮が足りなすぎ。
事故が起きていないのは幸運の積み重ねであるという現実を直視し、いつ事故が起きてもおかしくない状況であることを、鉄道事業者の経営層は認識すべき!
イタズラにワンマン運転を推進することは、安全をないがしろにしているとしか思えない。
だって、あんなにいっぱいあるホームドアが開いていないことにすら気づけないんだから、乗客がドアに挟まってたって、ドアが開いたままになっていたって、運転士は気づかないってことでしょ?
それ以前に、車掌が乗務してたって、ベビーカーが挟まったまま発車、人を引きづったまま発車、という事例が発生してるのに、ワンマン化したら起きる確率が高くなること、気付くのが遅れて事故が重大化するのも、異常時の対応に手が回らず事態収拾が遅れるのも、火を見るより明らか。
過密ダイヤ路線でのワンマン運転、やめてください!今すぐに!
死亡事故が起きる前に。