先日京急の記事を書いた後、京急の運行でとんでもない事案が公表されました!
「保安装置を作動させない状態での列車の運転について」2024年04月19日付公開
https://www.keikyu.co.jp/company/news/2024/
京急の安全および乗客への配慮の軽視ぶりが目につきますが、乗っても大丈夫なんでしょうか...
■保安装置の無効化
今回の事案、非常に悪質なんですよね(+_+)
居眠りや急病等、運転手の意図によらない加速操作が起きないようにする機能を無効化って。
あり得ません!
京急車両のデッドマン装置がどういう形状なのかわかりませんが、報道されている記事からすると、マスコンの握り部に押しボタンがセットされたパターンと推察します。
「運転手が意識してマスコン操作して加速していれば、必ずボタンを押さざるを得ない」という所作が大前提の安全装置なんですよね。
それを、ゴムひもを巻き付けてボタンを押しっぱなし状態にするなんて、安全無視も甚だしい!
■京急が考える安全とそのしきい値
今回の事案での公式報道発表はたったA4用紙1枚だけ。しかも、そこに書かれた対策は、
・改めて保安装置の重要性について指導
・運転に関する基本作業の取り扱いを再徹底
って!
こんなこと、乗務前に確認点呼しているんじゃないですかねぇ...それもやってないってこと?
数年前に起きた踏切での大型トラック衝突事案のときと同様、京急による説明と理屈に違和感を覚えるのは、科学的な裏打ちがないように思えてしまうから。
■今回の事案の背景
京急と言えば、多種の種別列車が混在した超過密ダイヤ大前提での運行形態で有名です。
・走行列車同士の間隔が詰まるので、駅間での加減速は当たり前。
・閉塞区間長(=信号機設置間隔)が極端に短く、頻繁な信号確認を強いられる。
・多数あるカーブ進入時の速度調整機会の多さ。
・特急/快特では100km/h超の高速巡行が前提のダイヤ設定。
これらだけでも、運転手への負担が他社に比べて大きいことは想像に難くないです。
恒常的な緊張環境下で乗務し続けていたことで、正常な判断ができなくなるまで心の余白が削り取られてしまい、あり得ない思考に陥ってしまったのかもしれません。
京急は以前から今現在も、人に強く依存して各種仕組みが構築される傾向が強いので、運転士のストレスは相当大きいでしょうから。
■安全「神話」
日本全体がそういう風潮になっていると感じるのですが、
・今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫♪
という根拠がない自信。
特に、サービスを提供する側にこの意識がまん延している点は非常に危惧しています。
京急では特にそういう場面を多々目にしているので、事故がいつ起きてもおかしくないとハラハラしています。
・カントしたままの状態で停車するホーム。→乗降時バランスを崩し転倒するキケン・狭すぎるホームとそこを高速通過する列車。→ヒトは簡単によろめくのでキケン
・信号を視認してから停車できるのか疑問な信号機の設置場所。→ブレーキ間に合わない
などなど。
後遺症や高齢などでカラダの自由が利かない方々にはそうとう過酷(+_+)
以上です☆