2013/04/21

エネファームってかなり近所迷惑みたい

最近、TVCMでよく見かけるエネファーム。

よくわかんないけど、なんか節電できるらしい。

エコキュートと混同しがちですけど、仕組みが全然違うんですね。

まず、エコキュートは、(基本契約を変更すると割安になる)深夜電力でお湯を作って貯めておく「給湯システム」で、その加熱方法として、熱効率が高いヒートポンプを使ったものです。

従来の電気ヒーター式より電気代を節約できる、一方で、エアコンの室外機以上の騒音と低周波振動が発生してしまいます。

毎日、お湯を作る深夜の数時間、騒音と低周波振動が発生するため、静かな住宅地、隣家が近い都市部、では、近隣とのトラブルとなり、裁判沙汰になっている例もあるほどです。

本題のエネファームは、燃料から電気を作る仕組みに給湯システムを組み合わせたものです。

燃料から電気を作る...そう、「燃料電池」なんです、基本は。

燃料から電気を作る際にかなり熱が発生するため、その熱をお湯を作るために流用します。

つまり、燃料から電気を作りつつ、捨てる熱(排熱)を利用してお湯も作って貯めておくことで、エネルギー変換効率を高めて光熱費を節約しよう、という仕組みです。

エネファームの基本構造は、燃料電池、ではあります。

が、家庭に設置することを考えた場合、主たる目的は、「給湯システム」でしょう。

と考えると、

「エネファームは 燃料電池を熱源としてお湯を作って貯めておく給湯システム」

とも言えます。

こちらも、運転中は、エアコンの室外機以上の騒音と低周波振動が発生します。

その上、発電の際に、理科の実験でおなじみの電気分解と逆の化学反応を起こさせるため、排気ガス(CO2)も発生します。

もうひとつ、エコキュートとの大きな違いは運転時間です。

電線で届く電気を考えればわかることですが、電気を使う使わないにかかわらず、発電所で電気を作っていますよね。

エネファームの仕組み上、主目的は燃料電池(=発電)ですので、電線で届く電気と同様、電気を使う使わないにかかわらず、発電を続けているわけです。


説明によると、8時間から20時間以上運転が続き、その運転時間帯は自動制御なのでいつになるのかケースバイケース、とのこと。


つまり...24時間、365日、騒音と低周波振動とCO2排出がのべつ幕なしに続く、近所迷惑な代物、なんですね。

もし、こんなものが、密集した隣家と我が家の境界に設定されてしまったら...夜の安眠妨害と低周波振動で健康被害が...考えただけでもゾッとします。

実際、裁判沙汰になっている事案も少なくないそうですしね。

しかも、エネファームの施工ガイドラインには、近所迷惑にならないような設置方法が何も示されていないとのこと.....あり得ません。
 ご近所に迷惑を掛けてまで、ケチを貫き通す決断は、私にはとてもできませんです、ハイ。



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補足:エネファームの騒音はエアコンの室外機の騒音と同じ?
エアコンの室外機は、室内を冷やすときだけ働くので、室内が適温なら、室外機は一時停止状態となります。
つまり、真夏に一晩中エアコンをオンにしていても、室外機は一晩中動くことはなく、時々作動する程度です。

これに対して、エネファームはほぼ24時間運転するので、騒音も間断なく24時間続きます。

エアコンの室外機は時々運転する。
エネファームの室外機は24時間運転し続ける。

これは、とても大きな違いです。

「エアコンの室外機と同じ騒音ですから静かです」
というセールストークに惑わされないよう注意しましょう。
同じなのは、運転時の騒音値だけです。
同じ音量でも、長時間、あるいは、一日中、聞かされ続けることは大変な苦痛ですよね。