日田彦山線、ついに今夏全線営業再開、おめでとうございます(^^)
今秋、乗車して思ったことをつらつらと書きます(^^)
■日田彦山線添田駅-夜明駅/日田駅(BRTひこぼしライン)
2017年7月九州北部豪雨で壊滅的な被害を受けた日田彦山線の添田駅-夜明駅間約40kmの区間を鉄路ではなくバスでの運行でBRTひこぼしラインとして営業を再開しました(^^)
BRTひこぼしラインの路線は大半は一般道を通り、鉄道時代の駅は一般道から外れて全部立ち寄ります。
途中、彦山駅から宝珠山駅までは日田彦山線の線路を撤去して整備したBRT専用道を通ります。
鉄道とバスの乗り換えは一般的で、特筆すべきことはないです。
問題と言えるのが、運賃の支払いがきわめてややこしいこと(@_@)
・BRTひこぼしラインの停車場所はバス停ではなくすべて「駅」扱い。
・BRTひこぼしライン内で完結する乗降のきっぷはなく、路線バスと同じ運賃収受方式。
・BRTひこぼしライン外から乗車する場合、下車駅までのきっぷは発券できる。
ここまでは、ローカル線でもBRTでも同じです。が、
・きっぷを持たず鉄道に乗車し、BRTひこぼしラインに乗り換えて下車。
・BRTひこぼしラインに乗車し、鉄道へ乗り換え。
で、乗り換え時に運賃を精算して「精算証明書」をもらう必要があるんです。
そうしないと、乗り継ぎ後の下車時に、高い運賃を支払うことになっちゃうんです!
具体的な金額は書きませんが、精算証明書をもらわないと、精算した運賃(=乗車キロ数)が、乗り継ぎ後の下車時に考慮されないんです(^^)
ローカル線乗り継ぎ時の運賃収受はただでさえややこしいのに、それに輪をかけてBRTひこぼしラインはややこしいんです。
JR九州が、わざわざ、
「ひこぼしラインの乗り方」
サイトを用意しているという事実が、運賃計算/支払方法が複雑であることを証明しています(^^)
もう一つ、問題というか、そもそもわかっていたことではありますが...
専用道路が用意され、停留所は駅扱い、であっても、やっぱりバスなんですよね。確かに、
・バスの運転士さんはとっても丁寧に運転してくれている。
・バスはディーゼルエンジンではなく、モーターなのでとっても静か。
・たぶんグレードが高いバスなのでしょう、サスペンションがよい。
ので乗車していて不快に感じることはありませんでした。
でも、やっぱり路線バスなので、列車や鉄道の安心感にはかないません。
一方で、運行形態以前に、営業再開に対して沿線の「熱」が感じられないのが残念。
今回の乗車は日曜でしたが、沿線の酒蔵2軒を訪問したところ、どちらもお休み!
しかも2軒ともJR九州発行のBRTひこぼしライン沿線ガイドに掲載されているのに!
ガイドに日曜定休と書いてあったかもしれないけど、まさかガイドに出ていて日曜休みなんて...いつお客さん来るんだろう(笑)
まぁ、元々通学路線であり、沿線に観光資源が乏しく、再開しても観光客数が増えないことはJR九州の試算だけでなく、沿線自治体もわかっているから、でしょうね。
また、沿線自治体は「年間2億円弱払えば鉄道での運行再開」という選択肢を示されたのに、選ばなかったことからも、それほど大きな期待はしていないことは、容易に推測できます。
今後の存続はかなりキビシイでしょう。
ただ、BRT化によりJR九州の路線維持費は劇的に下がり、当座の廃線危機は回避。
このまま存続し、JR九州のネットワークが維持されることを期待します。
日田彦山線、北九州方面から日田方面の経路として意外と有効と認識したので、今回(^^)
以上です☆