最近、booking.comに対して賠償請求裁判が始まりましたね(^^)
今回の損害は宿泊先へ未払い金数千万円ですが、氷山の一角。
booking.comからの未入金額の実態は億単位とのこと。
今後もbooking.comを含めた海外宿泊サイトへの賠償請求裁判は増えるでしょうね。
とうとう、という感じです。
■日本の宿泊予約サイトとは別物
宿側も客側も、日本の宿泊予約サイトとは全然違う、ということを理解していないようです。
大きな違いの一つは、掲載している物件の信頼性。
そもそも、海外サイトの場合、掲載している宿泊先について、何も調査していないと言っても過言ではありません。宿泊先が実在していなくても、掲載を申請してきたものがその物件の所有者でも管理者でなくても、なんでも掲載できてしまうんですよね、極論すると。
今年の夏休みに頻繁に報道されていましたが、
・他人の所有物件の「写真」を荒廃した空き家の住所で勝手に掲載。
・予約した客が現地に行ったら空き家で宿泊できず。
・「写真」の物件の所有者に苦情が入る。
・予約客は多大な労苦を掛けて、サイト運営者から返金を勝ち取った。
という、海外宿泊予約サイトの運営方針が端的にわかる事例と言えるでしょう。
日本の宿泊予約サイトであれば、掲載元の所在と宿泊施設を確かめなければ、掲載しません。
つまり、取り扱う商品の品質など二の次、希望すればなんでも掲載する、というのが海外の宿泊予約サイトなんです。
海外旅行はしないし、「必ず最安値」で予約できるという宣伝のうさんくささ、から海外の宿泊予約サイトを利用するつもりは一切なし。
そもそも「必ず最安値」には様々な条件があることは一切言わないですからねぇ。
あ、紙媒体なら、パンフレットの下方に、ちーっちゃな字でいっぱい書いてあるやつです。
もう一つはトラブルへのスタンス。
海外のサイトではトラブルが発生して泊まれなかった場合、客が明示的に苦情を上げなければ返金してもらえません。
しかも、どこへ問合せればよいのかを探すだけでも一苦労。
また、掲載内容の調査の手間を大幅に省略するなど、経費削減がまず第一義。
面倒なトラブル対応は時間と手間がかかるのでできるだけしたくない→苦情窓口をわかりにくくして請求をあきらめさせたい→経費節減達成。
というのが運営姿勢の根幹にあるわけで。
その運営姿勢を示すのが、
「宿泊のトラブルを防ぐには事前に宿泊先に連絡を取ってください。」
というサイト側のFAQ。
あのね、確認のために宿と直接やり取りするなら、サイトを通す意味がないでしょ(笑)
つまり、
・確認の手間を、予約客と宿泊先に転嫁=サイト側の経費を節減。
しているわけですよ。
日本の宿泊予約サイトと同じ感覚で使っちゃダメってことです、海外の宿泊予約サイトは。
少なくとも、日本国内の宿を、海外の宿泊予約サイトで予約する理由がわかりません(^^)
だいたい宿泊施設でもないのに「いつでも最安値」と言い切るって、うさん臭いったらありゃしない。
以上です☆