2023/10/29

祝!日田彦山線全線営業再開&BRTひこぼしライン開通!

日田彦山線、ついに今夏全線営業再開、おめでとうございます(^^)

今秋、乗車して思ったことをつらつらと書きます(^^)

 

■日田彦山線添田駅-夜明駅/日田駅(BRTひこぼしライン)

2017年7月九州北部豪雨で壊滅的な被害を受けた日田彦山線の添田駅-夜明駅間約40kmの区間を鉄路ではなくバスでの運行でBRTひこぼしラインとして営業を再開しました(^^)

BRTひこぼしラインの路線は大半は一般道を通り、鉄道時代の駅は一般道から外れて全部立ち寄ります。

途中、彦山駅から宝珠山駅までは日田彦山線の線路を撤去して整備したBRT専用道を通ります。

鉄道とバスの乗り換えは一般的で、特筆すべきことはないです。

問題と言えるのが、運賃の支払いがきわめてややこしいこと(@_@)

・BRTひこぼしラインの停車場所はバス停ではなくすべて「駅」扱い。

・BRTひこぼしライン内で完結する乗降のきっぷはなく、路線バスと同じ運賃収受方式。

・BRTひこぼしライン外から乗車する場合、下車駅までのきっぷは発券できる。

ここまでは、ローカル線でもBRTでも同じです。が、

・きっぷを持たず鉄道に乗車し、BRTひこぼしラインに乗り換えて下車。

・BRTひこぼしラインに乗車し、鉄道へ乗り換え。

で、乗り換え時に運賃を精算して「精算証明書」をもらう必要があるんです。

そうしないと、乗り継ぎ後の下車時に、高い運賃を支払うことになっちゃうんです!

具体的な金額は書きませんが、精算証明書をもらわないと、精算した運賃(=乗車キロ数)が、乗り継ぎ後の下車時に考慮されないんです(^^)

ローカル線乗り継ぎ時の運賃収受はただでさえややこしいのに、それに輪をかけてBRTひこぼしラインはややこしいんです。

JR九州が、わざわざ、

「ひこぼしラインの乗り方」

サイトを用意しているという事実が、運賃計算/支払方法が複雑であることを証明しています(^^)


もう一つ、問題というか、そもそもわかっていたことではありますが...

専用道路が用意され、停留所は駅扱い、であっても、やっぱりバスなんですよね。

確かに、

・バスの運転士さんはとっても丁寧に運転してくれている。

・バスはディーゼルエンジンではなく、モーターなのでとっても静か。

・たぶんグレードが高いバスなのでしょう、サスペンションがよい。

ので乗車していて不快に感じることはありませんでした。

でも、やっぱり路線バスなので、列車や鉄道の安心感にはかないません。


一方で、運行形態以前に、営業再開に対して沿線の「熱」が感じられないのが残念。

今回の乗車は日曜でしたが、沿線の酒蔵2軒を訪問したところ、どちらもお休み!

しかも2軒ともJR九州発行のBRTひこぼしライン沿線ガイドに掲載されているのに!

ガイドに日曜定休と書いてあったかもしれないけど、まさかガイドに出ていて日曜休みなんて...いつお客さん来るんだろう(笑)

 

まぁ、元々通学路線であり、沿線に観光資源が乏しく、再開しても観光客数が増えないことはJR九州の試算だけでなく、沿線自治体もわかっているから、でしょうね。

また、沿線自治体は「年間2億円弱払えば鉄道での運行再開」という選択肢を示されたのに、選ばなかったことからも、それほど大きな期待はしていないことは、容易に推測できます。


今後の存続はかなりキビシイでしょう。

ただ、BRT化によりJR九州の路線維持費は劇的に下がり、当座の廃線危機は回避。

このまま存続し、JR九州のネットワークが維持されることを期待します。

日田彦山線、北九州方面から日田方面の経路として意外と有効と認識したので、今回(^^)


以上です☆