この間の2017年8月終わりだったか9月初めだったか、やたらと時間がかかるWindows Updateが走りました。
MS社のWindows更新方針が変わり、強制的に半年ごとに大きな更新が強制適用されることになった影響ですね。
半年ごと=忘れたころに、やたらと時間がかかる更新が掛かっちゃうということで、Windowsの新常識として覚えておかねばなりません(笑)
■Edgeがすぐに閉じちゃう?
その後、普段使いでは何ら変わりなく使っていたのですが、ふとEdgeを起動したところ、数秒後に閉じてしまう???
現象としては、
Edgeアイコンをクリックする
↓
Edgeの窓が開く
↓
Webサイトは表示されず白いまま
↓
10秒くらいするとEdgeの窓が突然閉じる
で、何回やっても同じ=Edgeが使えないです。
普段、Firefoxをメインに使っているので、何ら問題はないのですが、ちょっと気持ち悪いので調べてみました。
ネットで検索しても、ほとんどが的外れな内容ばかりでしたが、いくつかの情報に、
「Rapportが原因」
との記載が。
これ、インターネットバンキング利用時、銀行がインストールを推奨しているセキュリティソフトです。
なるほど。私のPCにはRapportをインストールして稼働中だ^^;
原因究明のため、アンインストールはせず、このソフトを一時停止するにはどうしたら...
Windowsキーを押して、rapportとキーインすると、「Trusteerエンドポイント保護を停止する」 が出てきます。
右クリックして「管理者として実行」をクリックし、管理者ユーザ名とパスワードを入力し、確認画面で認証文字を入力して、停止できました。
Rapportを停止した状態で、Edgeアイコンをクリックすると、ちゃんとサイトが表示されました♪
確認のため、Edgeを閉じ、「Trusteerエンドポイント保護を起動する」 を管理者権限で実行後、Edgeアイコンをクリックすると、現象が再発しました。
ということで、真犯人は「Rapoort」でした。
ただ、この不具合への対応版はまだ公開されていない(後述)ようなので、しばらく放置です(笑)
■MSコミュニティは役に立たず
毎度のことながら、MSコミュニティにはろくな情報はなかったですね。
相も変わらず、モデなんとかというMSサイドのヒトによるマニュアルベースで役に立たない確認手順のみ&他人ごとのような解決策の提示ばかり(=われわれ一般ユーザがWeb検索して得られる程度の回答ばかり)。
MSには、同種の障害情報が一番早く入っていてかつ集約されているはずなのに、そういう情報は知らないというスタンスだもんなぁ、どの回答を見ても。
それ以前に、MS日本内部でのテスト段階で現象は発生していたはずだが、なんで知らないのかも不思議。
■確たる情報
Rapoortの稼働環境情報が以下にありました。
https://www.trusteer.com/ja/support/supported-platforms
ここの「サポート対象ブラウザ」を見ると、「Microsoft Edge - EdgeHTML 12、13、14」とあります。※2017/09/11時点
Edgeのバージョンは、2017年8月のWindows Updateにより「EdgeHTML 15」となっているので、動作対象外=Edge動作不調ということらしい(@_@)
※Edgeのバージョンは、歯車から設定を表示し、下の方へスクロールすると、「このアプリについて」で確認できます。
それにしても、ベータテストの期間があったはずなのにIBMは検証していなかったのだろうか...
発覚しても対応版が即出てこないってのも...
最近のIBMの仕事の品質劣化はヒドイですね。以前のIBMとは雲泥の差。
加えて、銀行のサイトにもIBMのRapport(Trusteer solutions)のサイトにも、2017年8月のWindows Update後のRapportが原因で発生する障害に関して情報が一切載ってないってのは不親切極まりないし(+_+)
ちなみに、インストールされているRapport(Trusteerエンドポイント保護)は3.5.1804.152でタイムスタンプは2017/09/04となっていました。
---2017/10/30追記---
スタート-Trusteerエンドポイント保護-Trusteerエンドポイント保護コンソールで表示される画面から
「問題の報告」に現象を送信して「送信する」を押したら、IBMサポートから返事がありました(^^)
結論から言うと、私の環境では、Raportをアンインストール→Windows10を「再起動」(シャットダウンして電源オンではない)→Raportをインストール、でEdgeは無事使えるようになりました。
ちなみに、EdgeのHTML15ではRaportは機能しない(=インターネットバンキングで利用しないでほしい)旨、注意があったことを付記します♪
IBMの仕事の品質がどうのこうのと言ってしまいましたが、ごめんなさいm(__)m
無償提供の製品なのに、サポートがレスポンスがしてくれたのは意外でした。
あ、本題とは関係ないですけど、Windows10では、シャットダウンして電源オン、と、「再起動」をクリックする、は内部動作が異なります♪
再起動したほうが、シャットダウンよりクリアな状態で起動されるんですよねぇ、Windows10って(^^)
Windows7以前からのWindowsユーザは、つい、ワナにはまってしまいますねぇ(笑)
シャットダウン:サスペンドとかハイバネーションみたいに、いくつかのドライバの状態を保持して電源が落ちる→電源オンすると保持した状態を参照しつつ起動する。
再起動:すべてのドライバを解放後、一からロードしなおす。
---2017/11/17追記---
上記とは別の不具合としてFirefox上でRapportが動作していなかったのですが、こちらも後日解消しました。
IBMサポートの方、その節は、ありがとうございましたm(_ _)m
FirefoxでRapportが動作しているかどうかは、ツールバーにRapportアイコンが表示され、そのアイコンが緑色になっているか、で判断します。
私の環境では、ツールバーにRapportアイコンが表示されていない、つまり、Firefoxの拡張機能として追加されていなかったことが原因でした。
設定-アドイン-拡張機能とたどって表示する一覧にRapportが表示されていなかったことから、判明しました。
通常、PCへのインストールによりFirefox拡張機能として自動的に追加されるはずですが、うまく追加できていなかったようです。
なので、Rapoortインストール時に作成されたFirefoxアドイン用フォルダ内にあるRapport拡張機能インストールファイルから追加したところ、Rapportアイコンが表示され、金融機関のサイトへログインすると同アイコンが緑色になる(=Rapportが動作する)ようになりました♪
追加時に使用したファイルは、以下です。
C:\Users\ログインしているユーザID\AppData\Roaming\Mozilla\Extensions\{ec8030f7-c20a-464f-9b0e-13a3a9e97384}\rapportext@trusteer.com.xpi
拡張機能一覧画面の「歯車」-「ファイルからアドインをインストール」で、上記ファイルをたどって選択後、「開く」 で追加できました♪
余談ですけど、ファイル選択画面のファイル名欄に、%appdata% とキーインしてEnterキーを押すと、...Appdata\Roaming\フォルダを簡単に表示できます(^^)
以上です☆