2017/11/27

横綱暴行の途中経過

横綱暴行の件、ようやく、全体像が見えてきましたね。

まず、その前に、貴乃花部屋へお詫びします。

様々な時系列情報から、「親方」としては常識的な対応だったと理解しました。

■被害の状況-10針を縫う重傷だった
巡業に参加していたから、ケガは軽傷だったと判断していましたが、その後の客観的な証言が出てようやくわかりました。

■被害届提出の状況-被害者が親方にウソをついていた
被害者が貴乃花親方にウソをついていたため、横綱暴行の事実を知ってから被害届を提出したので、発生日から日にちが経ってから提出せざるを得なかった、と理解しました。

■加害者と同席者の発言
当初から、当事者と同席者が、少なくとも、事実を語っていないことが、徐々にわかってきました。
協会はおろか、自分の親方へも申し出ていなかったこと。
10針を縫うようなキズを負わせていたのに、です。

■モンゴル人会の上下関係
10針を縫うような傷を負った 、被害者が、加害者に和解を申し出たという事実。
加害者が被害者の元に出向き、ではないんですよね。


10針を縫うようなケガをしても隠そうとした被害者の心情...

-ケガを負わされたのに和解を申し出に行かざるを得ない。
-ケガの経緯を親方にも話せない。

かつての暴行死事件の構図と重なりますね。
モンゴル人会には「暴力根絶」が伝わっていなかったと理解しました。

ただ、モンゴル人としては、この程度のキズケガ、目上の人からの注意、は当たり前。
この手のできごと後の謝罪についても、目下の人が謝りにいくのが習慣。逆に、目上の人が謝るのは無礼で非常識(=目下の人が責められる)らしい。
モンゴルの風習からすれば、当然のことで違和感などかけらもなかったということがわかってきました。
横綱が会見で「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」と発言した背景には、モンゴル人同士であり、和解済み(=届け出るほどのおおごとではない)と認識していたんですね。

だから、モンゴル国内世論で、タカノイワが悪い、となってしまうのは、モンゴルとしては当然の成り行きということになります。

ということは、タカノイワを一番追い込んでしまったのは、貴乃花親方なんです、実は。
けりが付いていたことを蒸し返すことで、モンゴルの英雄を引退に追い込んだ悪者、にしてしまったんです、貴乃花親方は。

相撲道を極めろ、といいますが、全員が極められるわけではない。
極められなかった弟子たちはどうなるのか...相撲辞めたら、あとは知らねーよ、と言っているのと同じです。
タカノイワはモンゴル人なんですよね、日本人ではないんです。
モンゴル人力士が引退後どうなっているのか、知らないわけがないのに、それでもモンゴル人同士の関係を断て、というのはあまりにも短絡思考です。

こうしてみると、貴乃花親方の、独善さと無責任さ、が改めて、浮き彫りになりますね。


■母国語ではない日本語での発言
今回多くの当事者が母国語が日本語ではない方々、という点も配慮が足りないように感じます。
そういう方々の発言をそのまま引用流用するマスコミの幼稚さは何とかならないんでしょうか...

■貴乃花部屋の協会とマスコミへの対応
協会に対して何も言わないのは、加害者が辞めた時点で、事実解明ができなくなってしまうからでしょう。
マスコミに対して何も言わないのは、何を言っても「マスコミに都合がいいところだけ切り取られて」しまうからでしょう。
何れも、現役時代に経験したことが背景に基づく信念、と理解しました。

今にして思うと、謝罪に来た加害者とその親方の面会を断ったのは適切で、もし会っていたら、マスコミが枝葉の憶測を盛り続け、事実そっちのけになる危惧があったはず。

■貴乃花部屋の社会的責任
これは、無責任と言わざるを得ません。
協会の理事という立場であれば、協会の職務遂行が義務です。
巡業部長という立場において、事件を把握して被害届を出したことは、当然でしょう。
しかし、そのことを、協会に一切報告もせず、協会が知ることになったのは、被害届を受理した警察からの連絡による、というのは巡業部長という責任者としては、無責任極まりない話です。


いくら、相撲道がどうのこうの、正義を貫く、と言っていたとしても薄っぺらに感じてしまいます。
相撲だけ取っていればいい立場(公益財団法人)や時代(必要悪だが広報活動が必要)ではないことにどうして気づかないのか、不思議です。


■想像
貴乃花部屋の対応は、現時点で正しい対応である、と理解しました。

-被害を言い出せない状況にある被害者。

-その状況を理解して、第三者により事実解明が必要との判断。

-あきらかに「事実を隠した」加害者と同席者。

これらを勘案すると、貴乃花親方の対応は冷静な決断、と理解します。


重ね重ね、当初、貴乃花親方の対応に関して疑義を抱いた内容を書いたこと、お詫びいたします。

私自身の思慮の浅さを反省いたします。
■相撲の現状
多くの方々は、こういう暴力沙汰やおかしな上下関係には関係ないと思っています。

結局は、出稼ぎが幅を利かせてしまったことが遠因にあると思います。
今回、相撲界でのモンゴル人会(組織と上下関係)が、相撲協会組織を無視して、深く広く浸透していることが浮き彫りになるでしょう。

加害者の横綱が自主廃業を協会が受諾、という流れになると予想します。

加えて、貴乃花部屋への対応。

それらに対して相撲協会が何をするか、見守りたいです。
九州場所で優勝した横綱への対応も。
協会のカナエの軽重も試されています。

今、これらの報道で騒いでいるのは、普段、相撲を見ていないかたがほとんどとはいえ...
私は相撲ファンですけど、このまま放置すれば、相撲ファンも離れていくのではないでしょうか。
 
以上です☆