2013/02/26

げんき、なのかな...

2012年、いい出逢いがあった、いい年だった。

7月。

その日、

「目が痛くてコンタクト着けられなくて」

と、今どき、女の子がかけない、銀縁のメガネをしていた。

フレームが耳にきちんと掛かっていないし、遠くを見るときにレンズの位置をずらしてる。

長年、フレームも度数も調整もしていないのだろう。でも、

「家用だから」

と気に掛ける様子もない。

メガネを外すと、何も見えない。

電気のスイッチを探すのも、時計を見るのも、私の顔を見るのも、近かった。

かなり、近視だ。

どきどきした。

そのあどけない笑顔に。でも、

「きょう、この辺でお祭りあるんだって」
「行ったことないんだけど、どんな感じだろうね」

そう言った顔は、何かさびしげだった。

後で思い返せば、何か、心配事があって、気晴らしがしたかったのかもしれない。

その場で気付けなかった自分に、後悔。


宇都宮に行く機会があれば、また、逢いたい。


8月。

少しウェーブが掛かった、長めの髪に、破れたジーンズ。

かすかに石けんの香り。

ふいに手が触れただけで、ビクッとして。緊張してたのかな。

話しをしてると、とっても落ち着けて、ゆったりと時間を過ぎていく感覚。

一緒にいるだけで、心地いい。

一緒に住んでいるネコがうらやましい。

土浦に行く機会があれば、また、逢いたい。



9月。

こんなにワクワクしたのは、何年、いや、もっと長い年月、なかった。

親しげに、下から覗き込むようにして、じっと、目を見てのお話し。

こちらの話を真剣に聞いて、一生懸命、考えて思ってくれる、優しさ。

妙に親近感を覚える、話題の数々。

こんなにワクワク感をこの年で感じらるなんて。しあわせだ。

遠く離れた九州で、こんな出逢いがあるとは。


11月。

九州の思い出が忘れられず、再会した。

すごく、感激してくれた。うれしかった。

9月のときと、同じだ。何も変わっていない。

思いは、強くなるばかりだ。

もっと長い時間、お話したい、と言ってくれた。

でも、キミの用事が終わらず、それっきり逢えず、九州を後にした。

メアドを教えたら、メールをくれた。

でも、こちらからメールしても、なかなか返信がない。

忘れた頃に、ふいにメールが来るので、逆に、うれしさが倍増する。

わけあって、つらい思いをしたみたいで、励ましのメールを送り続けた。

役に立ったかどうかは、わからない。

晦日が、彼女にとっての一区切り。

大晦日に最後のメールを送った。

その後、どうしているだろう。

人のウワサも75日。3月下旬か。

まだ、メールは届くだろうか。