2023/02/25

SL人吉、さびしすぎるラストイヤーの運行計画(泣)

JR人吉ラストイヤーのJR九州公式サイトが設置されてしまいました(T_T)

https://www.jrkyushu.co.jp/trains/sllastyear/

http://www.jrkyushu.co.jp/trains/slhitoyoshi/index.html 

肥薩線を走ることなく、最後を迎えてしまうという...残念、無念です...

人吉のみなさんの落胆、言葉で言い表せません。


加えて、ラストイヤーと言いながら、こんな運行と編成、ダメダメですよね、JR九州さん!

うーん、乗客目線とはかけ離れていると感じるのは私だけでしょうか?

 

■運行区間の疑問

まず、運行区間。

熊本駅はよいとして、鳥栖駅折り返しって?

車窓も途中の停車駅も観光要素はひとかけらもなく、旅愁も風情も感じられない!

鹿児島本線で北に向かうなら、せめて、

・新幹線とツーショットできる博多。

・九州鉄道発祥の地である門司。

へ運行するぐらいの気概が欲しいです(^^)

あるいは、逆に、南に向かって鹿児島中央まで走る、とか。 

あるいは、86復活時の運行区間である、阿蘇/宮地を走る、とか。


■列車編成の疑問

次に、列車編成。

熊本方にディーゼル機関車連結って?

せっかくのSL人吉客車の最大のウリである展望車からのながめが台無し!

さらに、鳥栖から熊本へ戻るときは、SLは後ろ向きでディーゼル機関車けん引?

これって、SLじゃないやん!

しかも、展望車からの眺めは86でさえぎられるし、付随車としての86の姿しか見えない。

ラストイヤーなのに、こんな運行って...


■D&S列車といえる?

最後に、JR九州の最大の特徴であるはずのD&S列車ってこういうことなんでしょうか?

ただ、走らせればいいってもんじゃないですよね?

乗客が途中の行程を楽しめるのが、本来の姿ではないのでしょうか?

走っているところを撮り鉄に撮らせる、ニュース映像にしてもらう、ことしか考えていないのでは? 

「走らせればいいんでしょ?」「色々考えるの面倒だし」「手間が掛かることはしたくない」

ではないと信じたいですが...

ラストイヤーと大々的に銘打つだけで、D&S列車ではなく、ただ走る/走らせるだけって。

なんだか、ビジネスライクでJR東日本みたい、全然JR九州らしくない...


■事情はわかるが

下りのSL後ろ向き/ディーゼル機関車けん引は、転車台がないからってことはわかります。

でもね、86を熊本方に連結しなおして、後ろ向きのままけん引、だってありでしょう。

鳥栖駅の広大なヤードがあれば、86の入替だってできるでしょうに。

ディーゼル機関車けん引なしで運行できる方法、ひねり出してもらいたいです。

例えば、豊肥本線などいかが?

宮地駅には、転車台も、入替可能な広大なヤードも、完備してるじゃないですか♪

しかも、肥薩線にはかなわないけど観光資源もある。

立野駅、スイッチバックはあるし、今夏復活する南阿蘇鉄道の始発駅だし。

熊本地震で崩落した旧阿蘇大橋やがけ崩れ、復旧した国道など、眼下に見下ろせるし。

阿蘇のカルデラに入れば、阿蘇や九重の山々が見渡せるし。

宮地駅からは熊本地震で倒壊した楼門が、タイミングよく今春復旧する阿蘇神社もあるし。

宮地折り返しなら所要時間が短かいことを活用し、繁忙期に1日2往復だって可能。

そうすれば、一人でも多くの乗客に、86と展望客車を楽しんでもらえるし(^^)

ラストイヤーにかこつけて「特例」「特別体制」で押し通せるでしょう、たぶん(笑)


■あとがき

最近のJR九州は、利益優先志向が見え隠れして、残念です。

九州を代表する企業なのに、九州らしさが失われつつあるような気がします。

あと、無人駅が増えて目立つようになってきた、不正乗車対策が甘すぎるのでは?

不正乗車へ毅然とした姿勢で対応しないと、本当の「お客さん」が離れて行っちゃいますよ!


以上です☆