2018/01/15

一般家庭の蛍光灯を蛍光灯形LEDへ変更するのはやめておきましょう☆

既存の照明器具で使っている蛍光灯を蛍光灯形LEDに置換、止めた方が無難ですね。

ちょっと検討してみたのですが、思ったほど安くならない、無知だとキケン、ということがわかったからです。

もし、お使いの照明機器が天井装着(シーリング)や吊り下げ(ペンダント)で、どうしてもLEDにしたい!のなら、ランプではなく、照明機器を交換しましょう、思い切って(^^)

※蛍光灯形LEDランプの仕組みと仕様の違いを理解済みなら、以下を読む必要ありません(^^)

■取り換え前の照明器具
ここで対象としているのは、ひと昔前まで主流だったグロー式蛍光灯(丸形/直管)照明機器、です。

また、交換後の蛍光灯形LEDランプは、「直流電源内蔵/既設安定器接続形」 =既存の蛍光灯の代わりに装着するタイプの製品です...この時点で「え?!種類があるの?わかんない!」というヒトは、交換を思いとどまられることをオススメします。損するだけでなく、火事になりますので^^;


もうひとつ、照明機器の設置年数が5年を超えている場合も、交換しないことをオススメします。アブナイからです。

■思ったほどは安くならない
LEDにすると消費電力が減る=電気代が安くなる、と思いがちですよね。

このイメージは、白熱ランプを白熱ランプ型LEDランプにした場合のお話し。

実際、白熱ランプ60Wと同等の明るさ(照度/ルクス)のLEDランプは消費電力が7-10W程度なので、1/10以下になる→電気代が安くなります。

また、白熱ランプ型LEDランプの本体価格は800円-1500円と、白熱ランプの8-15倍程度ですが、長寿命なので交換する回数が少なくて済みます。

したがって、白熱ランプの場合、白熱ランプ形LEDに交換する場合には節約が期待できます。

しかし、蛍光灯を蛍光灯形LEDに変更する場合、白熱ランプのような節約はできないんですね。

まず、消費電力=電気代の節約。

蛍光灯形LEDランプは蛍光灯の半分程度の消費電力です。半分なので結構少ないと思いますけど、白熱ランプの1/10と比べるとあまりおいしくない数値です。


それに、蛍光灯照明機器の仕組み上、別の部品(安定器)が電気を消費(5-15W)しているので、消費電力は半分にはならないし...

次に、価格。

価格は、蛍光灯の10-20倍と、白熱ランプ交換より高めです。

元々、蛍光灯の価格は安いので、電気代で価格差の元を取るのはムズカシイ...

ちなみに、15W直管蛍光灯やグローランプは、そこらへんの100円ショップで買えます♪

最後に、寿命。

寿命については、2倍以上(蛍光灯10000時間/LED20000時間)と交換回数を減らす効果も低めです。

但、LEDランプによっては蛍光灯と同じ寿命の製品もあり、購入前の確認は必須...こういう手間って面倒ですよねぇ^^;

■キケン
キケンだから...これがおススメしない最大の理由です。 

一口に、蛍光灯形LEDランプ、とくくられますけど、いろんな仕様があるんです。

ここで比較の対象にしているのは、照明機器を改造せず、蛍光灯だけ交換するタイプです。

しかし、そうではない、照明機器の改造が必要なタイプやグローランプ要撤去のタイプなど電気回路が異なる仕様の製品が複数種存在するんです、発光部分も接続部分も形状はまったく同じなのに。結果、どの製品であっても、照明機器にセットはできちゃうんですよね、改造していようがいまいが。

電気工事に携わる方々なら常識(中には非常識な業者もいるが...^^;)ですが、電球交換ぐらいしかしないわれわれ一般消費者にとって、この危険さをすぐには理解できないです。

だって、接続部が同じ形状なのに、流れる電気の種類が全然違う→結果何が起きるのか?なんて想像できないですよね。

極端な例ですけど、家にある2穴コンセントが、場所によって、100Vだったり200Vだったり、交流だったり直流だったり、するってことです...わかりにくい例え(笑)

では、照明機器の仕様に合わないLEDランプを装着すると何が起きるかというと、

暗い/発光しない/点滅を繰り返す/スイッチを入れた瞬間ショートして爆発/

といった現象が発生してしまう、ってことです。

実際、検索してヒットする中には、一般消費者向けではなく、業者向けのサイトや製品も表示されるので、それらの中から欲しい(=照明機器の仕様に合った)製品を探し出さないといけないわけです。

パソコンの広い画面なら説明文や取り付け画像などを見て製品仕様を判別できるでしょうけど、スマホのちっちゃい画面では製品や仕様の違いに気づけないと思います。


また、蛍光灯形LEDランプの仕様や業界規格が存在しないので、一見正常に動作しているように見えても、照明機器の仕様を満たして動作しているという保証はなく、規格範囲外だけど「たまたま」動いているのかもしれません。


もし、LEDランプが規格範囲外で動いていたら、安定器が破損したり異常発熱で断線したり、してしまいます。


その結果、照明機器の寿命が先に来てしまい、せっかく長寿命のLEDランプも宝の持ち腐れに。

だって、せっかく買うなら、LED照明機器でしょうから、LEDランプを流用できない→捨てるしかない...^^;

なお、仕様に合わない照明機器とLEDランプの組み合わせが原因でショートや異常加熱が発生して火災に至った事例が多数発生していますので、念のため。



■参考
「直管形LEDランプの間違った接続にご注意を!」
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7625.html


「「直管型LEDランプ」は照明器具との組み合わせに注意」
http://www.city.yao.osaka.jp/0000037562.html

以上です☆