ガイアの夜明け2025/4/18金放送「鉄道!新時代へ〜100年に一度の大改革〜」でJR東日本の取り組みが紹介された(^^)
しかし、その内容は、失望を通り越してあきれてしまった。
安全切り捨て、利益優先、が前面に押し出されていて、鉄道事業者として将来の不安しか感じられず。
100年に一度の大改革、に見合う内容は何もなし。
特に安全第一と言っておきながら、実施している施策はとても科学的な根拠に基づいているとは思えず。
一例として、都市部路線でのワンマン化。
社長が胸を張って、
「安全性は確認したうえで、実施している。」
と言っていたが、根拠がどうにもあいまいだし、放映されていた事例でも不安しかなし。
放送で、ワンマン運転初日に、ベビーカー駆け込み乗車への対応が取り上げられていた。
ドア閉め操作直後、駆け込みを視認し、即座にドア開操作で「安全に対応」できた。
と言っていたが、私は不安しか感じなかった。
そもそも、運転士が確認する監視カメラのディスプレイ映像が映っていたが、視野角が狭すぎて、死角が多く、ドア閉め時のホーム上の安全を確認できるとはとても思えず。
先ほどの駆け込み事例でも、ドア閉め操作した直後、
・死角から対象者が飛び出してきた。
・ドアまたはホームドアが閉じきるまえに、対象者が到達していた。
なので、監視画像の監視範囲の設定が不適切/視野が狭すぎる、ということの証明。
本当に安全を重要視しているなら、監視カメラの対象範囲は、
・乗客が駆け込みできる範囲まで広げる必要がある。
のに、ベビーカーを押している(=動きが遅い)対象者であっても、ドア再開操作がギリギリになったということは、監視カメラでの開閉操作の検証の優先度が、
・コスト削減<安全重視
・社員の能力への過度な期待(根拠のない希望的要求)
となっていることの現れだろう。
また、正常時にやるべき事項が増加し、ぎりぎりで対応していて余裕がなくなった状態で、何らかの支障が発生した場合への対応も、かなり乱暴(雑)になるか、復旧に時間が掛からざるをないだろう。
昨今のJR東日本に見る、
・利益至上主義、不動産会社化、安全切り捨ての人員と費用削減
を具現している事例にしか見えなかった。
実際、ワンマン化された南武線にあさの通勤時間帯に乗車したときに感じた漠然とした不安が、放映された運転士による監視カメラ確認とドア開閉操作で、腹落ちした。
話は違うが、東北新幹線連結開放事故だって、原因不明のまま暫定対策でしのいでいる、ことを忘れてはならない。
走行中に連結器が外れてしまうことが想定されていないことに、まず、オドロク。
フェールセーフの考えが、自動連結の仕組みに組み込まれていない、ということの証明。
別の仕組みのフェールセーフでことなきを得たに過ぎない。
連結器が外れて、前後の編成間で電気的接続が途切れたことを異常と検知して非常ブレーキが掛かっただけ。
もう一つの重大な懸念は、原因調査能力、言い換えると鉄道関連の技術力の劣化。
昨年の連結器開放事故で対策を打った、と言っておきながら、再発してしまったという事例からも、原因を絞り込めないまま、運休による逸失利益解消のため、運行再開を最優先したことは明らか。
そもそも、原因を追究していくプロセスや方法論が、合理化の下、継承されずに排除/破棄されてしまっているように感じる。
・できたからOK♪
・正常な条件だけで実施して問題ないからOK♪
・今まで起きてないから大丈夫♪
的な根拠も裏付けも薄い検証しかしていないように見える。
南武線での重大事故が起きないことを「祈る」 ばかりである...
そう、ホームドア未設置のままワンマン運行を強行した相模線も同様に「祈る」だけ...
以上です☆