2011/07/14

15%節電の誤解 - 夜も節電しなきゃいけないの?

最近よく耳にする、こんなコトバ、ダマされていませんか?

「家庭でも、電球をLEDに交換して、この夏の節電に協力しましょう!」
「大規模停電を防ぐため、家庭でも電力消費量15%減らしましょう!」

節電すること、に異論はありません。
家計の負担軽減になりますから。

でも、今年の夏、問題になっている原発停止による電力不足は、「瞬間」電力量なんです。
「1日通して使う電力総量」じゃないんです。

瞬間電力消費量が、発電供給量を上回ると、大規模な停電が発生してしまう。
いったん起きると、復電するまでに長時間掛かってしまう。

これが、制限令まで出して回避しようとしている、今年の夏の電力不足問題、なんです。

つまり、家庭で1日に使う電力総量を15%減らしても、
ピーク時間帯に使う電力が減らなければ、
結局、大規模停電が起きてしまうんです。

夏の電力ピークは、東電によると、日中14時前後。
日中14時前後、家の中で電球点けている人いますか?
そうなんです。
電球をLEDに替えても、今年の夏の電力不足には役に立たないんです。

もちろん、家計には役立つことは認めます。
でも、家庭で15%電力消費量を減らせば、今年の夏の電力不足を解消できる、と平然と言ってのけるマスコミ、特に報道番組と称しているテレビ、には、あいた口がふさがりません。

今年の夏、大規模停電か計画停電かが、起きないと、自分たちが間違ったことを言っていた、という事実に気付かないんでしょうね。
視聴率が取れれば、間違った情報で視聴者を扇動してもいいと思っているところがコワイ(+_+)

もうひとつ、マスコミが言っていない重要なことがありますね。
それは、

ピーク時間帯以外を見ると、昨年の電力消費量は、今年の電力供給量を上回ることがない。

ということです。
記録的な猛暑だった、昨年の夏の電力消費量の実績から、証明されていることなんです。

つまり、夜、電気を節約する必要は、まったくないんです。
夜に限れば、今までのように、ふつうに過ごしていいんです。
電球をLEDに取り替える必要もないんです。

マスコミが流布している間違った情報によって、

夜、街の街灯が消された。
夜、窓を開けて就寝する。

という誤った行動を助長し、
結果的に、事故や犯罪の増加を手助けしている...ナサケナイ。

そもそも、この15%の意味をマスコミがちゃんと解説しないから、
関係ない人や時間帯まで巻き込まれて、
「大変だ!大変だ!」って扇動されちゃってるんですけどね...

働いているみなさん、遠慮する必要はありません。
昼間、会社で、充分に節電に協力しているんです。
夜は、いつもの夏と同じように過ごしましょう(^^)