2022/09/22

西九州新幹線未開通区間再考☆

9/23、いよいよ西九州新幹線開業です(^^)

武雄温泉駅から長崎駅の部分開業とはいえ、めでたい♪

残りの区間である武雄温泉駅から新鳥栖駅の早期開通を期待しています♬

しかし、佐賀県はかたくなに開通に反対しています。

ここでは、武雄温泉駅から新鳥栖の間は着工のめどすら立っていないという残念な状況を考察してみます、完全私見で(笑)

 

■視野が狭い佐賀県

佐賀県の反対の観点は、

「佐賀から博多に行く」

「博多から佐賀に行く」

しかないように感じます。

確かに佐賀と博多だけの移動と考えた場合、

「掛かる時間はそれほど短縮されない」

「その割に料金が高くなる」

のは事実です。

しかし、九州島以外から来るビジネス客や観光客から見ると、

「博多や新鳥栖で特急乗り換えてまで佐賀に行くのは面倒」

「新大阪から乗り換えなしで行けるから熊本とか鹿児島とか行ってみよう」

ではないでしょうか?

「乗り換えなし」は重要な要素なんですよね、鉄道では。

 

新大阪からの移動を具体的に見てみましょう(^^)

 

■熊本駅へは乗り換えなしで一直線

新大阪始発「みずほ」「さくら」で乗り換えなしで行けます。

しかも指定席ならグリーン車と同じ4列シート。

シートの仕立てもグリーン車と同等でとっても快適♪

一方、「のぞみ」を使う場合、博多で乗り換える必要があります。

とは言っても、新幹線から新幹線の乗換なので同一ホームでの乗換。

ほとんど歩かずに済みます。


■佐賀駅へは乗換必須な上に乗換が面倒

新幹線が開通していないので、新鳥栖駅または博多駅で乗換必須。

まず、博多駅での乗り換えを見てみましょう(^^)

「みずほ」「のぞみ」利用時はこの選択肢しかありません。

ですが、博多駅から直通で佐賀駅で行ける普通列車は設定なし(@_@)

普通列車を選択した場合、鳥栖駅での乗換必須。

で、鳥栖駅の乗換って地味に大変なんですよね、別ホームなので階段の上り下りが。

加えて、長崎本線の列車は2-4両編成なので車内が結構混んでるんです。

所要時間も1時間ぐらいと、これまた地味に時間が掛かる。

 

一方、特急列車は博多駅から佐賀駅まで乗り換えなしで行けます(^^)

所要時間は30分ぐらいなので時短効果は絶大(笑)

ただ、博多駅での乗換は、結構歩くんですよね^^;

重い荷物を持ってたり、暑い夏の日だったりするとメゲちゃう(笑)

 

もう一つ、九州新幹線へ乗り換える方法もありますが、新鳥栖駅で在来線への乗換必須なので現実的には使わないでしょう。

 

次に、新鳥栖駅での乗り換えを見てみましょう(^^)

「さくら」 利用時に使えるパターン。

乗換は、普通列車と特急どちらも使えます。

が、新鳥栖駅から佐賀駅で特急を使った場合、一駅およそ10分。

なので特急は使わないでしょう、ふつうは。


■結論

九州島外から佐賀駅には行く気にならない(^^)

例では佐賀駅ですが、佐賀駅以西の佐賀県内の観光地、武雄温泉とか嬉野温泉とか、にも行く気にならない、ってこと。

つまりはビジネス客も観光客も、新幹線がつながっていないがゆえ、見向きもされない、それが佐賀県(笑)

当初の計画通りFGTで、というわけにはいかない現実を受け止めていただきたい。

 

■おまけ-佐賀県の擁護

とはいえ、佐賀県の立場もわかります(^^)

FGT中止&フル規格への方針変更に関して、事前に、佐賀県とのすり合わせや根回しはなかったかもしくは不充分だったことは否めません。

こうなると、佐賀県としては、

「JR九州と国土交通省からは何も聞いてない!」

「フル規格ありきの話し合いは認められない!」

というスタンスを取らざるを得ないですよね、FGTで同意を取り付けていた地元や各方面への立場上(^^)

加えて、フル規格化による建設費も増加するわけですから、再度同意を取り付ける必要もありますしね。 

ルートに関していえば、建設費を抑えられる平野部=長崎本線沿い一択ですし。

ただ、県知事個人の自己満足のために、結論がでない事象を持ち出して不毛な議論を繰り返し、民間企業の活動を阻害するような「静岡県方式」だけは避けてもらいたいです。


■おまけ-新幹線もどきの検討

あらゆる可能性を検討....フル規格ではなく新幹線もどき(=ミニ新幹線)という手も。

ただ、結論は見えていますが...山形も秋田もフル規格への移行の方向ですから(^^)

ミニはあくまでもどき。結局フル規格になるなら最初からフルで進めた方が得られることが多いのでは?


ひとまず、以上です☆