2025/07/26

「新」青春18きっぷはやっぱりがっかり☆

青春18きっぷ2025年度夏の利用期間ですね(^^)

全国各地に青春18きっぷの旅人があふれかえっていることでしょう(笑)

既に、変更から3回目を迎えており、今さら感はありますが...

「新」 青春18きっぷの変化点とその影響を考察してみました☆

 

■「新」 のメリットって?

「新」 の変化点は主に以下ですね。

・自動改札を通過できる。

・3日間用が新設された。

・利用可能日が、青春18きっぷ設定期間内の連続する5日間または3日間に。

・利用できるのはきっぷを所持しているヒトだけ。


まず、自動改札利用可能化、言い換えると、磁気乗車券化ってことですね(^^)

普段言っているやっていることが矛盾しています♪

現在、JRに限らず、鉄道各社は、磁気乗車券を縮小しようと躍起になっています。

なのに、それなりの販売枚数がある商品を磁気乗車券に組み込んでしまうメリットがわかりません。

また、有人改札での検札が駅業務の負担になっている、という見解も疑問しかありませんね。

確かに、乗降人数が多い5大都市圏内の限られた駅では、負担は大きいかもしれません。

でも、それ以外の駅では、余裕で対応できますよね。

つまり、大都市の原理を日本全国一律に適用する「国鉄」の亡霊(笑)

むかーし、製造業の事務部門でやってたなんちゃってQC活動的な帰結なのが気になります。

「取り敢えず、何か成果を出さないと...」 →「じゃ、磁気乗車券化すれば有人改札通らなくてよくなるね!」的な思い付きレベル...

 

次は、利用可能日が連続する日にちとなってしまったこと。

利用実績の統計が見当たらないので、想像の域ですが、おそらく開始日から続けて旅行するパターンが大多数でしょうから、そんなに影響はないでしょうね。

とはいえ、

・休みが飛び飛びしか取れない。

・旅行開始後、悪天候等で運休や大幅乱れにより旅行継続困難。

な場面では、使い勝手がよく、旅程を先送りして「立て直し」できたり、と懐の深さの恩恵がありました(笑)

しかし「新」 では、それはかなわず、きゅうくつな商品設計に...

使い方を「想像」「創造」する楽しみがあるということに考えが及ばない、利益第一主義なヒトが主導したんでしょうね。

仕事以外で人生を楽しむ、余白や余韻を味わう、ことの意味が理解できない、超合理主義な考え方をお持ちなのでしょう(笑)


さらに、3日間用という利用期間違いの券面発売に関しては、失策中の失策では。

3日間用を設定することで、売上単価が安くなってしまい、売上枚数が増えなければ、売上高減に...

客の要望があったとしても、そこは毅然とはねのけるべきでした。今からでも遅くない(笑)

だいたい、乗り放題の商品設計として充分安いんですから、それ以上の値引き要請はカスハラじゃないですかね(^^)

 

■提案「新新」 青春18きっぷ

商品設計を大幅に見直して、

・期間限定の「一日乗車券化」

 を提案します(^^)

 具体的には、

・1日1枚形式で発売/発券する。

・券面初回自動改札通過により、きっぷ利用日を確定/記録。

・価格は3000円/枚。5回(枚)まとめ買いすれば割引で2500円/枚。

・連続利用期間/複数日有効方式での発券は廃止する。

でいかがでしょうか?

・有人改札の手間排除という課題には、磁気乗車券化による自動改札出入で解決。

・自動改札の改修は、不要もしくは最小限で済む。

・利用者目線では、旅行に行く日数だけ買えて費用を節約でき、使い勝手もよい。 

・悪天候や計画運休による、鉄道会社と利用者、双方の不利益を防げる。 

・JR各社境界駅をまたいだ旅行需要に応えられる。

・以前の青春18きっぷと同じように使える(複数人で利用/連続しない日に利用) 。

・連続利用期間撤廃により、新たな旅行需要を掘り起こせる。 

儲からないから廃止、ではなく、旅行需要の喚起とかお祭りみたいな年中行事とか、儲けを度外視した懐の深さ、鉄道を利用する楽しみを提供する鉄道会社としての心意気、を忘れないで欲しいものです。

鉄道会社としての使命や社風が失われ、不動産会社化してしまった結果が、立て続けに起きる関東東北地区での新幹線故障(設備も車両も)、ワンマン運転化による安全軽視、業務外注化による保有技術レベルの低下、といった形で具現化していると思っているので。

悲しいことです...

 

以上です☆