2020/06/23

某経済紙に見る効率至上主義のコワさ☆

某経済紙、最近、ますます経済至上主義化が進んでいると感じるのは私だけでしょうか?
コワさを禁じえません。

なぜなら、そこに、人間らしい生活が見えてこないからです。

経済を突き詰めた結果、今そこに当然のように求められるのは何でしょう?

常に全力で走り続けることの強制。

ムダを一切排除したゆとりのない行動様式。

常に結果を出すことを求められ、

一息つくことさえ叱責され、

しかし、得られる収入は時給換算で最低賃金にすら達しない。

正社員ではない場合には、簡単に切って落とされる。

これらは、すべて、某経済紙が求めてきた超効率化社会の帰結。

昔は経営者は、

単なる机上の数字合わせにこだわらず、

自分なりの価値観を持ち、

将来の芽を摘むようなことはしない度量があった。

今、某経済紙が崇め奉っている経営者は、

目先に利益目的の単なるコストカッター成金主義社長
(海外逃亡したG氏、買収を繰り返すことで利益を確保するN氏、など)

権力にしがみつき自分の失敗は棚に上げ復帰したり引退を撤回する創業社長
(ファストファッションのY氏、お父さんのS氏、など)

旧財閥や大企業の権威を振りかざす展望なきお年寄り
(元経団連会長だったM氏、財閥系列に固執する仲良しお年寄りクラブ)

など、とても人間らしい生活を目指しているとは思えない経営者ばかり。

記事や取材姿勢からは、相手のご機嫌取りに終始しているようにしか見えません。

特にひどかったのは、前大手コンビニの創業者への対応や論調。

明らかに、同社のマスコミ「統制」に迎合して、悪口(闇の部分)は一切触れず、という姿勢は一貫してました。

コンビニがあんなに高収益を上げている理由の分析が大甘で、トップの施策がよかったから、との結論ばかり。

実際には、非正規雇用者を継続的に雇い、長時間営業で販売機会を増やして売り上げ確保、という絵に描いた餅モデルを押し売り、フランチャイズからの経営指導料のピンハネで本体が巨大な利益をむさぼる。

でも、そんな矛盾だらけの仕組みが長く続くわけもない。

某経済紙得意の「会社30年説」の通り。

既に、コンビニは斜陽産業の様相。

意味があるとは思えない新製品ラッシュを未だに続け、壮大なムダを積み重ねる。

変わることが目的化していることに気づいていない愚の骨頂。

社会インフラに組み込まれている、というが、営利企業が最後まで責任を取れるのか。

夜間営業することによる社会コストの増大に、どうして誰も触れないのか、不思議だ。

深夜に徘徊する人々を増やし、人間が長年の経験から築いてきた生活リズムを壊し、百害あって一利なし。

深夜型人間が増えれば、それだけ健康を害する人が増え、まわりまわって、社会的コストが増す。

もう、効率至上主義、やめてくれませんかね...

以上です☆