2012/06/17

HDDはそのままでマザーボードを交換してみた(2)


(1)からの続き...

組み付ける前に、マザーボードの取り外しです。

今まで使っていたマザーボードに接続されているすべての結線を外し、ネジをゆるめて取り外しました。

ミニタワーで縦に装着されていることもあり、ホコリはそれほど溜まっていませんでした。

過去のメインHDD交換時に、とりあえず装着しておいた古いIDE-HDD2台も、これを機に取り除き、新しい機器の装着開始です。

■ATXからmicroATX
今まで使っていたマザーボード(FWD-A7KA)のサイズはATX、
今回装着するマザーボード(H61M-HVS)のサイズはmicroATX、
なので、ケースにねじ込んであるマザーボード装着ネジの位置を若干移動しました。

■電源コネクタ
新しいマザーボードは、電源からの入力が20PINでも動作します。
しかし、前回のマザーボードと違い、24PINでも動作します。
また、電源も24PIN対応です。
わざわざ、20PINにしておく必然性はないので、ボード上の「24pin only」の黄色いシールをはがし、電源から延びるパワーコネクタの20PINと4PINを合体させ、24PINとして装着しました。

とここで、マザーボード上には4PINの電源受け口があることに気付きました。
一方、電源のクイックガイドを見ると「4PINの電源コネクタをボードに差せ」とあります。
2つもあるんだ、電源受け口が。ということで、差し込みました。


マザーボード上の電源入力口が2つになっているとは、知りませんでした。
 
■IDE-SATA変換コネクタ
HDDにIDE-SATA変換コネクタ付けて、SATAケーブル経由でマザーボードに装着し、電源投入!

が、しかし...BIOS(UEFI)で認識されず、あせりました^^;

購入したIDE-SATA変換コネクタには説明書がなく、はて、どうしたものか...

そういえば、1980円の変換コネクタの注意書きに、
「MASTER以外では認識しません」
と記載されていたことを思い出しました。

さっそく、電源を切り、HDDを取り出してジャンパーピンを見てみると、 案の定、「Cable Select」(MASTER/SLAVE自動認識設定)の位置に刺さっている!
HDD本体ラベルに書かれている、MASTERにするための刺し位置のとおりにジャンパーピンを刺して起動したところ、BIOSで認識されました(^^)

しかし、BIOSメニューが消えると、セーフモード選択画面が表示されてしまいます。
ちなみに、どの選択肢を選んでも、 一瞬ブラックアウトして、HDDにアクセスした後、BIOSメニューに戻る、という繰り返しとなります。
HW構成が大幅に変わったから、ドライバ類も入れ直す必要があるんだろう、ということで、次の作業に進みました。

■上書きインストール
WindowsXPインストールCDから起動して、上書きインストールしました。

セットアップ画面の最初に表示される「修復」(Rを押すやつ)ではなく、その先で聞かれる、新規インストールか修復インストールか、の画面で修復を選択します。

30分程度の間、画面が次々と遷移し、順調に進捗していました。
しかし、最終段階の黒背景に窓のロゴが表示され「設定しています...」のまま、1時間以上経過してもHDDアクセスも画面遷移もありません。
仕方ないので、電源ボタンを長押しして、電源を落とし、電源を入れ直したところ、Windowsのログオン画面に到達しました。

■Windowsのライセンス認証ができない!
しめしめ、意外と簡単に終わった!と思ったのもつかの間、ライセンス認証ができないではありませんか!

具体的には、

Windowsを通常起動し、ログオン画面で管理者でログオンすると、ライセンス認証を実行する旨表示され、指示に従い「はい」 を選択すると、壁紙だけ表示された状態で先に進まなくなってしまいます。
マウスは動きますが、それ以外は、何の操作もできません!

正常なら、Windowsを通常起動すれば、ライセンス認証(WAP)ウィザードが表示されるはずですが...

セーフモードは?
セーフモードとコマンドプロンプト はログオンできるが、セーフモード+ネットワークは「認証されていないのでログオン不可」と怒られてログオンできません。

Windowsのライセンス認証ができない!原因探しその1-NIC
ウィザード起動時に、ウィザードがネットワークに接続できずに、止まっているような挙動です。
なら、ちゃんとネットワークにつながってんの?とターゲットを絞りました。

別のPCからDHCPサーバ(ADSLモデム内)にログオンして、IPアドレスのリース状況を確認したところ、作業中のPCがリース済み一覧に存在しません。
どうやら、NICドライバが正しくインストールされていないようです。

そこで、セーフモードで起動し、デバイスマネージャを見ると、装着されていないNICドライバが表示されています。
また、不明なデバイスや「標準」 と名前が付いているPCI関連のデバイスもいくつか存在します。

10年前と異なり、NICもVGAもボード上に統合されているので、チップ上のドライバ類をインストールするのが先、と判断。
マザーボード付属のインストールCDで一気に、インストール!と目論んだのですが、ランタイムエラーで起動できない、と悲しい表示。

仕方ないので、デバイスマネージャで各デバイスひとつひとつ、 「ドライバの更新」を実行しました。

2つだけ、黄色のままでしたが、おおむね完了したところで、通常起動してみましたが...同様の画面で停止してしまいます。

ただ、DHCPサーバにログオンしてIPアドレスのリース状況を見たところ、作業中PCが一覧に表示され、別のPCからのPINGにも応答があり、NICは正常に機能するようになったことは確認できました。

Windowsのライセンス認証ができない!原因探しその2-ライセンス認証情報の破損
ネットで調べると、HDD上の認証情報が破損やら、認証用スクリプトの競合やら、と物騒な情報が引っ掛かります。
情報に沿って、レジストリをいじったり、ファイルを改名したりしても、一向に現象は解消しませんでした。

それにしても、ネット上の検索結果で
「マザーボード交換したらクリーンインストールが当たり前だろ!」
という、誰でも思いつく答えしかないのには、閉口します。
そうしたくないから、あがいて、わらをもつかもうとしているのに...

Windowsのライセンス認証ができない!原因探しその3-サービスパック
ふと、気付くと、セーフモード画面上端に「Service Pack 2」と表示されています。

交換前は、SP3だったよな...ん、ひょっとして上書きインストールでモジュール(ファイル)が古いファイルで置き換えられたのでは?

別のPCで、SP3をダウンロード。
ダメもとで、作業PCを通常起動してログオン画面の状態にしておき、別のPCから作業PCへ管理共有での接続を試みたところ、あっけなく、接続成功。
ダウンロードしたSP3を別のPCから作業PCへコピーし、 作業PCでセーフモードで起動し直し、コピーしたSP3を適用。

通常起動してみましたが...同様の画面で停止してしまいます。

Windowsのライセンス認証ができない!原因探しその4-IE
ここで、IEのバージョンは確認していないことに気付き、見てみたところ、6。

交換前は、IE8。
ということは、IE8をインストールすればモジュールが元に戻るかも...

さっそく、SP3と同じように、別のPCでXP用IE8フルインストーラをダウンロードして、作業PCへコピー。
作業PCでIE8のインストーラを実行して、インストール完了して、再起動。
Windowsログオン画面で、管理者でログオンし、ライセンス認証で「はい」を選択したところ...
ライセンス認証ウィザードが表示されました!!!

指示に従い、クリックを2回、ほんの数分で、ライセンス認証が完了しました。

結局、原因は、いわゆる「上書きインストール」を実行したことで、実行モジュールやファイルがダウングレードされてしまったこと、でした。

これは、今回の交換前の環境が、
WindowsXP SP3/IE8
と、インストールCDによってインストールされる
WindowsXP SP2/IE6
と大幅に異なっていた、ということが遠因にあります。

おそらく、インストールCDによってインストールされるSPやIEが、マザーボード交換前と同じバージョンだったら、マザーボードを換装後、WindowsXPの上書きインストールするだけで、ライセンス認証もすんなり完了したでしょう。
スッポリと、はまりました^^;

しかし、次なる不具合が...


(3)へ続く...