先日国土交通省が2022年度の全国在来線混雑状況を発表しましたね☆
GW明け、九州内を飛び回ったときに感じた列車内の混雑ぶり、間違っていなかった(^^)
JR九州の集計結果を見ると、あさの混雑率(*)が、
豊肥本線 肥後大津→熊本で135%!
日田彦山線 田川後藤寺→城野で121%!
鹿児島本線 八代→熊本で112%!
(*)混雑率:最混雑時間帯1時間の平均(主に令和4年10月~11月の1日又は複数日の乗車人員データを基に計算したもの)
この数字2022年10月-11月に集計したもので、今年2023年3月の大減便/編成両数大削減前のダイヤ。
既に、昨年時点で大混雑が発生していたのに、コロナ5類化で通勤利用客を含めた乗客増が予見できたにもかかわらず、今年2023年3月の大減便/大削減を断行したから、さらに悪化していて、GW明けの混雑に遭遇、ということか。
実際、熊本駅発着で乗車した鹿児島本線も豊肥本線も乗った列車は全列車2両編成。
以前は3-4両編成が標準だったよな...ナットク (^^)
■JR九州の事情はわかるが
先延ばしにしてきた老朽化車両入替を機に、保有車両数を減らしたい(=維持費用を削減したい)、というのは致し方ない一面はある。
しかし、それは、旅客サービスの品質維持が前提のはず。昨年時点で、JR九州内の乗客数はコロナ前にほぼ戻っていたことをJR九州の経営層は承知していたのは、今回の国土交通省公表結果で証明されたわけだし。
にもかかわらず、今回のダイヤ改正に当たっての自社事情のゴリ押しは国鉄時代の国鉄本社、あるいは、JR東日本的(=唯我独尊的)経営感覚。
JR九州発足時点のお客様目線での経営、ではない。
また、コロナ禍に便乗して推進した駅窓口時短化廃止や無人駅化も、利用客からすると肌感覚が違い過ぎる。
列車に乗るってことが結構な障壁である、ということがわかっていない。
・きっぷを買うことがムズカシイ。
・当日、列車に乗車するのが大変。
・運賃の払い方、運賃がいくらなのか、どこを見ればいいのかわからない。
など、駅の窓口や列車での乗降時の運賃収受でお客様と直接やり取りしていれば、気付いているはずなのに、それらを無視したサービス廃止/サービス劣化には疑問しかない。
きっぷの買い方がわからない人が、ネット予約できると思いますか、JR九州さん!
ふだんネット予約を利用していても、受け取り券売機の大混雑に困惑しているんですよ!
何でもかんでもJR東日本流に進めるようでは、九州島内の乗客離れを加速させるだけ。
ひいては、島外からの観光客にもそっぽを向かれることにつながると思う。
コロナ禍以後のJR九州の変貌(机上の数字重視/利益至上主義)にはイヤな予感しかしない。
足元を見つめなおし、JR九州発足時の初心に立ち返って欲しいと願う。
以上です☆