2017/12/12
ネットの通信が遅い?Delivery Optimization がネットワーク帯域を占有
■現象
ブラウザでいろいろなサイトを遷移しているが、画面全体が表示されるまでにいつもより時間がかかっている。
■初動調査の結果
タスクマネージャを開きネットワークを見ると、ネットワーク帯域を占有し続けていた。
ブラウザでは、画面更新はしていないにもかかわらず。
一般ユーザでプロセス一覧を見るも、占有しているプロセスは一覧にない。
管理者ユーザでタスクマネージャを開くと、プロセスDelivery Optimizationが占有していることが判明した。
■Delivery Optimizationとは何者?
Delivery OptimizationはWindows Updateに関する追加機能である旨、記載あり。
端的に言うと、LANや組織内にある任意のPCにWindows Updateサーバを代行してもらおう、という機能。
この目的は、LANや組織内からのインターネット回線が細い場合、複数のPCがWindows Update用通信を始めると帯域がパンクしてしまうという現象の回避。LANや組織内のPCをWindows Updateサーバに見立てることで、LANや組織内のPCからのWindows Update用通信をLANや組織内で完結させることにより、LANや組織内からのインターネット回線パンクを防止できるというシナリオ。
「Windows Update の配信の最適化とプライバシー」
「Windows Update の配信の最適化は、すばやく確実に Windows の更新プログラムや Microsoft Store アプリを入手するのに役立ちます。 」
https://privacy.microsoft.com/ja-jp/windows-10-windows-update-delivery-optimization
でも、サーバに見立てられたPCは、その間、Windows Update用通信が占有し続けることになるので、ネット閲覧速度が遅くなっちゃうわけだよなぁ。
今回(2017/12/12 午前中)、8:35頃PCを起動してから11:00頃までブラウザの表示が遅い状態が続いてたしなぁ。
イベントビューアを見ると、けさPCを起動後WindowsUpdateClientが4つの「更新プログラムのダウンロードを開始」とあり、その後、「インストール開始/成功」が1時間おきに発生。4つ目の「インストール開始/成功」は11時過ぎ、ということで、ブラウザの表示が遅い状態の発生時間帯と完全に重なっていたという状況。
Windows Updateは止めずに、この機能だけを止めるには、
「設定」-「更新とセキュリティ」-「詳細オプション」-「更新プログラムの提供方法を選ぶ」-「複数の場所から更新する」を「オフ」
にします(管理者権限必要)。
ただ、オンにしておくと、LANや組織内の別のPCは通信遅延が発生しなくなるんだよなぁ。インターネットからWindows Update用データをダウンロードしなくて済むので...イタシカユシ^^;
あ、あと、上記の設定で「オン」にしておく場合、「更新プログラムの提供方法を選ぶ」-「Microsoftから更新プログラムを取得し、更新プログラムを次の場所から取得して次の場所に送信する」は「ローカルネットワーク上のPC」にしておきましょう。ないとは思いますけど、万が一、LANや組織外のPCとのインターネット通信帯域を占有されては意味がないですから^^;
逆に言うと、LAN内にWindowsPCが1台だけなら、オフにしても何ら問題ないということですな(^^)
ウチの場合、他にもWindowsPCがあるので、「オン」 のままとしました。
結局、遅い原因はわかったけど、解決策の決定打はなかったという悲しい結末でございました(笑)
■参考-Windows Update月例分の公開日
米国時間第二火曜日です。
したがって、日本時間では第二火曜日の翌日、です。
よく、日本時間の「第二水曜日」が定説として、まことしやかに語られていますが、違います。
一例として、今年2017年11月です。
第二水曜日なら11/8が公開日のはずですが、実際の公開日は11/15でした。
おわかりですね?
第二火曜日は、11/7ではなく11/14、なんです。
第二火曜日となる米国時間11/14に公開されたので、日本時間では11/15(=第三水曜日)。
これって、水曜日から始まる月では毎回こうなるので、頭のスミに置いておきましょう(^^)
「第二火曜日の翌日は、必ずしも第二水曜日ではない。」
うるう年の定義とちょっと似てますね。
4で割り切れるのにうるう年だったりそうじゃなかったり...奥が深いです^^;
1900年:うるう年じゃない
2000年:うるう年である
2100年:うるう年じゃない
以上です☆