またもやJR東日本があわや大惨事の事故を引き起こしましたね(@_@)
あさ報道を聞いたときは、「架線支障」ですぐに復旧するような感じでした。
が、まさか終日運休になるような事態になるとは!
夜のニュースで流れる事故現場の映像や乗客の証言から、とんでもない大事故だったと判明。
■大事故寸前の現況
・パンタグラフが吹き飛んだ!
・部品が車窓に当たりガラスが破損!
・架線が地面に着くぐらいに垂れ下がっていた!
・当該車両の屋根には多数の擦過痕と焦げ跡が!
・二次災害を引き起こし作業員が重傷を負った!
どの事象をとっても、大事故になってもおかしくない。
パンタグラフが吹き飛んで、となりの埼京線や反対側を走行する新幹線に突き刺さる可能性だってあったわけですよ。
さらにお粗末なのは、電気工事の基本である、通電/停電の情報共有がないがしろになっていることが露呈した、感電重傷事故を引き起こしてしまったこと。
報道によれば、被災されたのは、JR東日本の協力会社の方だそうで。
つまり、JR東日本本体だけでは安全を担保できない状態に陥っていて、工事に関する安全は協力会社なしでは成り立たないという、お粗末すぎる安全軽視の経営姿勢。
こんな体制で基本的な安全すら確保できているのか疑問を感じざるを得ませんね。
■事故後の運行対応はさらにお粗末
事故後の対応もあまりにもお粗末すぎ(@_@)
まず、当該車両、なんで3時間も閉じ込められちゃうんでしょうか?
現場を見れば、どう考えたって、数時間で復旧または暫定措置が施せる状態ではないことは火を見るより明らかでしょうに!
取り敢えず通電して、当該車両を大宮か上野まで動かそうとでも思ったとすれば、思慮が足りなすぎる、の一言。
事故発生個所でなにが起きているのか/起きたのかわからない状態で、移動のために電力を供給し続けるという判断は、電気的特性の観点からはキケンとしか言いようがない。
であれば、さっさと「この先数時間、動かせない。」と見切りをつけた初動にすべき。
この状況は、昨年夏に起きた東海道線大船駅構内で起きた架線事故とまったく同じ!
なのに、今回、何の教訓も気づきもなく、まったく同じ対応って、どういう危機管理体制?
次に、事故区間を除いた区間でどうして運休なんでしょう?
少なくとも、大宮以北での運行には何の支障もなかったことが見えてきました。
大宮駅は6線6ホーム使えるんだし、大宮終着にして折り返すことも容易。
緊急事態なので清掃はゴメンナサイ!でも許されるでしょう、動かないよりは。
もしくは掃除部隊を東京駅から上野東京ラインで大宮駅へ「出張」という手も。
JR東日本、こういうシミュレーションをしていないことが露見しちゃってますね。
机上でも検討してなさそうだし、検討していても本当の机上の空論で終わってることが明白。
JR東日本の全新幹線運行上、東京-大宮間はボトルネックである、ということは裏を返せば、ここが止まったら大問題になる!ってことでしょ?
なのに、いざ停まってから「さてどうしましょ♪」 って対応は、お粗末以外の何物でもない。
例えば、東北新幹線では、大宮まではムリとしても、宇都宮まで運行する手だってあったはず。
宇都宮からは宇都宮線もあるし、ちょっと離れてるけど東武線もあるし。
例えば、最高速度を在来線並みの130km/hで動かすって手だってあったはず。
どうせ、中央指令室は、復旧するまで何もやることがない(というのは言い過ぎだが)んだから、全力でアタマと知見をフル活用して、支障区間以外で運行を続けることだってできたでしょう。
そういうことに思いが巡らせないほど人材も人数も仕組みも減らしすぎ、エキナカ商売に熱中しすぎた結末、ってところでしょうか。
もはや、鉄道会社ではなく「不動産会社」になり下がったのかもしれませんね、JR東日本は。
以上です☆